白癬菌による水虫などの病気には、抗真菌薬の外用薬を用いて治療します。主に使用される薬には次のようなものがあります。
薬剤成分
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商品名
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効能など
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塩酸ブテナフィン
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メンタックス・ボレー・ブテナロック
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臨床研究で非常に高い効果が認められています。
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ビボナゾール
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マイコスボール
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臨床研究で非常に高い効果が認められています。
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ラノコナゾール
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アスタット
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臨床研究は不明ですが、専門家の経験で使用されています。
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塩酸テルビナフィン
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ラミシール
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臨床研究で非常に高い効果が認められています。
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硝酸ミコナゾール
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フロリードD
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臨床研究で非常に高い効果が認められています。
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クロトリマゾール
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エンペシド
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臨床研究で非常に高い効果が認められています。
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足の指の皮膚などにできる通常の水虫では塗り薬で治療することが可能です。
しかし、水虫のを引き起こす白癬菌は、湿気を好むので、湿った靴下などを長時間履いていると、一度治ってもすぐ再発する可能性があり、根気のいる治療となります。
特に、一旦、爪水虫に罹ってしまうと、白癬菌は爪の内部深くにまで侵入してしまい、外用薬は届きません。
この場合には、外用薬と同時に内服薬も併用して、爪水虫を内と外から挟み撃ちにしなくては治療できません。
水虫を爪水虫まで進行させてしまうと、そこが白癬菌の隠れ家となり、菌を供給し続けるため、足の水虫は一向に完治しません。
爪水虫を根治しない限り、水虫から逃れる手段はないと覚悟してください。(このあたりの更に詳しいことは「爪水虫」の項を参照してください。)
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