副鼻腔には、おでこの裏にある「前頭洞」、両目の間にある「篩骨洞」、頬の裏側にある「上顎洞」があります。また、鼻の奥の深い部分には「蝶形骨洞」という副鼻腔があります。
副鼻腔の内面は薄い粘膜で覆われていて、内部は通常、空気で満たされていて互いに細い穴で通じています。これらの副鼻腔に炎症が起こったものが「副鼻腔炎」です。
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副鼻腔の内面は薄い粘膜で覆われ、互いに細い穴で接続され空気で満たされています。これらの副鼻腔に急性の炎症が起こったものが「急性副鼻腔炎」です。
急性副鼻腔炎では、風邪など細菌が副鼻腔に感染し繁殖し急性の炎症を起こして発症し、副鼻腔内に膿が溜まります。
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鼻腔の周囲には、前頭洞、上顎洞、蝶形骨洞、篩骨洞という4つの副鼻腔がありますが、ここに炎症がおこり長引いた場合が、慢性副鼻腔炎です。
この病気は一般には蓄膿炎とも呼ばれています。風邪の症状に続いて、鼻づまりがあり、黄色や緑色の膿性の鼻汁が喉に流れこむような症状がでます。
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副鼻腔の内面は薄い粘膜で覆われ、互いに細い穴で接続され空気で満たされています。好酸球副鼻腔炎は、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)のひとつのタイプであるとされる病気です。
好酸球副鼻腔炎では、血液中の白血球の一種である好酸球が活性化し、副鼻腔粘膜を破壊して炎症を引き起こします。
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副鼻腔真菌症は、副鼻腔内でカビの一種である真菌が増殖し、真菌塊という塊を形成して強い炎症を引き起こす病気です。
原因微生物としては、真菌の中でもアスペルギルスが最も多く、ムコールやカンジダも原因となることもあります。
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発作的に「くしゃみ」「鼻水」および「鼻づまり」の3大症状を繰り返す鼻を中心とした病気の中で、アレルギー性を示すアレルゲン(抗原)がないか、またははっきりしない病気を「血管運動神経性鼻炎」または、「血管運動性鼻炎」などと呼びます。
この病気と、花粉症で代表される「アレルギー性鼻炎」とを合わせて「鼻過敏症」と呼ぶこともあります。
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