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[ Physical Illness ]* @@@ * |
〔子宮筋腫〕 |
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女性性器の中で重要な役割を果たす子宮は、その中心部にある「子宮腔」を子宮壁によって取り囲む構造になっています。 |
子宮内膜の厚みは、女性ホルモンの働きに応じて1~10ミリ位に変化します。 |
腫瘍の大きさや数はさまざまで、顕微鏡で見るほどの小さいものから直径10センチ以上にも及ぶ大きなものまであります。 〔子宮筋腫〕は、腫瘍ではあっても良性腫瘍であり、いわゆるがんではありません。 〔子宮筋腫〕が大きくなると下腹部の痛みや腰痛、便秘、頻尿などの症状がでてきます。 子供が生める性成熟期に達した女性の大半が子宮筋腫をもっているといわれる、ごく一般的な病気です。 |
上の図でご覧いただいたように、子宮を膣の方向から見ていくと、子宮は子宮入り口となる子宮頚部と、その上部にある袋状の子宮体部とから成っています。 子宮腔を取り巻く最外部の漿膜は薄い腹膜であり、その内側に平滑筋でできた厚い層である子宮筋層があります。 更にその内側には、子宮腔と接する柔らかい粘膜組織である子宮内膜があります。 子宮筋腫は、子宮を取り囲んでいる三層の膜のうちで、子宮筋層にできる大小さまざまな腫瘍をいいます。 子宮筋腫は性的に成熟した大部分の女性にできる良性の腫瘍で、その大きさは目で見えないほどの微細なものから、極端な場合はバスケットボールほどの巨大なものまでさまざまです。 |
子宮筋腫はその発生する部位によって、主に「筋層内筋腫」「漿膜下筋腫」および「粘膜下筋腫」という三つの種類があり、それぞれにより症状は異なります。 子宮頚部に発生することもありますが、これは稀です。
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上記のように、子宮筋腫の自覚症状などはその種類によっても多少異なるのですが、いずれも筋腫が大きくなると、同様な症状を呈するようになります。 一般的な症状は、月経多過や不正出血、月経痛、下腹部の痛み、貧血、動悸、息切れなどが現れます。 また、頻尿や便秘などに悩まされることも多くなります。 放置すると不妊症の原因になるとの説もあります。 ここで典型的な自覚症状を記しておきますので、これらの自覚症状があるときは、医師の診察を受けることをお勧めします。
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子宮筋腫の原因ははっきりとはしていません。 一説によれば全ての女性が生まれたときから未分化の「子宮筋腫の芽」を持っていて、それがあるとき突然に生育を始めるのではないかといわれています。 このような観点では、全ての女性は子宮筋腫になる可能性があると考えられます。 両親や姉妹に子宮筋腫の経験者がいる女性では、子宮筋腫を発症することが多いともいわれ、遺伝的要素も関係しているのかも知れません。 子宮筋腫は、月経が始まる前の十代女性や、閉経後以降の女性ではほとんど見られない病気なので、子宮筋腫の生育には月経のメカニズムに関係の深いエストロゲンという女性ホルモンが関係していると考えられます。 そのためか、月経がきちんとあってエストロゲンの分泌が最も盛んな20代~40代の女性に子宮筋腫が多く発症します。 |
子宮筋腫は何らかの自覚症状がでるようになると相当大きく生育していることが多く、その診断方法は次のようなものとなります。
・触診
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子宮筋腫は、一般に良性腫瘍なので、症状が比較的軽度で日常生活に特別な支障がない場合には、とりあえず定期的に経過を観察するだけの場合があります。 何らかの治療が必要な場合でも、症状が軽度であれば「薬物療法」や「対症療法」により対応します。 一方、筋腫が握りこぶし大以上に大きく生育していたり、数が非常に多くなっていて、症状が激しくなっている場合には「手術療法」が行われます。 その他、日常生活・食生活の改善なども重要となります。 子宮筋腫はがんではないので、たとえ月経多過などのような不快な症状があったとしても、緊急を要する病気ではありません。 このため、閉経まじかの女性では、薬物療法を続けて腫瘍を小さくし、そのまま閉経を待ち、手術をしないで済ますという手段もあります。 |
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子宮筋腫の薬物療法は症状が比較的軽い場合の処置で、通常「ホルモン療法」および「対症療法」があります。
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子宮筋腫が想像以上に大きく生育していて、それにより周囲の臓器を圧迫したり、多くの症状や苦痛が現れている場合には、手術療法が必要なことがあります。 症状が激しい場合や、月経多過による出血や貧血、激しい月経痛、不妊症、早産、流産などが心配されるときに、手術療法は女性としてのQOL(Quoliry of life:生活の質)向上のためにも必要です。 手術するにあたり、事前に薬物療法により筋腫を小さくしておいてから手術する場合もあります。 手術療法には「筋腫核手術」および「子宮全摘出手術 」とがあります。
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月経多過などの症状があると、貧血になることがあるので、そのようなときは、鉄分を多く含む食品などを多めに摂取します。 レバー、赤身の魚(カツオ・マグロなど)、貝類、海藻類、肉類、小魚、緑黄色野菜(ニンジン)などが適しています。 |