感染原因が何であっても、肝炎の症状は同じような発症の仕方をします。
発症の仕方や症状から、普通は突発的に発症し一過性のものが「急性肝炎」であり、その症状が半年以上も治まらないものが「慢性肝炎」と呼ばれます。
また、非常に激しい症状がでて、1週間~10日ほどで死に至るものが「劇症肝炎」と呼ばれています。
急性肝炎は肝炎ウイルスに感染してから数週間~数か月の潜伏期間後に突然発症します。
急性肝炎の一般的症状は、全身倦怠感、食欲不振、および黄疸などですが、色の濃い褐色尿が出現します。
急性肝炎では、安静にしていることが必要で、入院して治療するのがよく、食欲不振の場合には、点滴をして体力維持に努めます。
ほとんどの場合、急性肝炎は数か月で症状は治まります。
潜伏期 |
何も症状はみられません
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前駆期 |
黄疸が出現する前の段階であり、全身倦怠感、発熱、頭痛、関節痛、悪心、食欲不振、右脇腹痛などの風邪のような症状が現れます。色の濃い褐色尿が出ます。
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黄疸期 |
前駆期症状が軽快してきて、黄疸が見られるようになります。
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回復期 |
ほとんど自覚症状は現れなくなります。
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急性肝炎の共通的な症状は上記のようなものですが、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎それぞれの症状や特徴を更に詳しく示すと下記のようになります。
A型肝炎ウイルスに経口感染すると、15~50日の潜伏期間後に、前駆症状として食欲不振、全身倦怠感、吐きけ、嘔吐、胃部不快感で発症します。
その後39度C前後の発熱があり、5~6日目に黄疸や濃い褐色尿が出現します。黄疸出現時には、本人の自覚症状は比較的軽快しています。
急性A型可燃は、腎機能障害を合併し腎不全を起こしたり、劇症肝炎になることもなしとはしませんが、通常は発病後数か月で自然治癒し、慢性化はしません。
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B型肝炎ウイルスに感染すると、60~90日の潜伏期間後に、突然の発熱、全身倦怠感、関節痛、発疹などの風邪様症状が出現します。
食欲不振、吐きけ、嘔吐、腹痛などの消化器症状や黄疸や色の濃い褐色尿が出現します。
急性B型肝炎は、一過性の感染であり劇症肝炎とならない限りは完全に治癒しますが、持続感染として慢性肝炎に移行し、肝硬変、肝臓がんへと進行することもあります。
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C型肝炎ウイルスに感染すると、14~半年の潜伏期間後に、風邪様の症状が出現します。
消化器症状、黄疸などを訴える症例は約半数ほどといわれ、A型、B型に比べると自覚症状は比較的軽いです。
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