〔慢性腎炎〕の症状は、基本的には〔急性腎炎〕と同じように、次のような三大症状が現れます。
・血尿・たんぱく尿
・高血圧
・むくみ
このような症状が1年以上にわたって継続的に現れるのが〔慢性腎炎〕ということになります。
〔慢性腎炎〕の症状は、ほとんど自覚症状がないもの、顕著な高血圧を伴うもの、ネフローゼ症候群が見られるもの、そして腎不全となって最終的に尿毒症になるものなどがあります。
〔慢性腎炎〕になると、腎臓の糸球体が部分的に損傷されてしまいます。
その結果、血尿・蛋白尿や高血圧、むくみ、貧血などの主体症状が慢性的に現れる他、手足のしびれ、目のチカチカ、眩しい目、頻尿、青い顔色、にきびや湿疹、鼻血などの症状も出てきます。
これをそのまま放置すると、糸球体の破壊が更に続き、ついには腎機能がほとんど機能しなくなる腎不全の状態まで進行してしまいます。
ここまで病状が進行してしまった状態は、〔尿毒症〕という病気で、〔慢性腎炎〕の典型的な三大症状に加えて、次のような多くの症状が現れてきます。
・疲労感
・食欲減退
・動悸
・吐き気
・嘔吐
・歯茎の出血
・気力減退
・皮膚の痒み
・腹水
症状が、〔尿毒症〕まで進行してしまうと、透析療法や腎臓移植を行わないと命に関わることになります。
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