骨密度が減少し、骨がもろくなり骨折しやすくなった全身性の状態を骨粗しょう症といいます。
閉経後の女性に多く、脊椎、大腿骨頚部、手首、腕の付け根付近の骨などが骨折しやすくなります。
全身の骨がもろくなっているので複数の骨が同時に骨折することもあります。カルシウムの摂取不足やビタミンDの不足、コーヒー、アルコールなどの過剰摂取、喫煙、運動不足などが骨租しょう症の危険因子となります。
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膝の関節にある軟骨が、変性したり、磨耗したり、ときには異常な増殖性の変化をする状態を変形性膝関節症といいます。
病状が進むと、歩行時、階段の昇り降り、和式トイレ、正座などすると、主に関節の内側に痛みを感じるようになります。
更にひどくなると、膝が曲がらなくなったり、炎症が起きて膝の周辺部が腫れたりします。また、膝に水が溜まる関節水腫もしばしば見られます。
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背骨を構成する一つひとつの骨を堆体といい、その内で腰の付近にあるのが腰椎です。
腰椎と腰椎の間にあるのが椎間板で、椎間板は中央にはゼラチン状の髄核をもち、周囲には豊富なコラーゲンを含む繊維輪をもっています。
このこの髄核や線維輪の一部などが突出した状態が椎間板ヘルニアです。この病気は坐骨神経痛とも呼ばれています。腰や足に繋がる神経を圧迫して痛みやしびれが現れます。
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脊柱管という神経を囲む管が狭窄している状態を脊柱管狭窄症と呼び、足や腰に痛みを感じたり、麻痺やしびれが起こる病気です。
原因には、先天性のものと後天性のものとがあります。腰痛は軽度ですが、脱力のため歩けなくなることがあります。少し休むと歩けるようになる、間欠跛行性現象があるのが特徴です。
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上腕骨上顆炎は、ひじの関節で親指側で骨が突き出している部分に炎症が起こる病気です。
何もしなければ痛みはなく、ラケットを持ったりするとひじから前腕に痛みが走ります。悪化すると、握力低下のためにご飯茶碗を落としたりするようになります。
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骨粗しょう症の人が、転倒などして大腿骨頚部を骨折する病気です。
骨粗しょう症を持つ高齢者などが運動能力の低下でちょっとした段差につまづき転倒して、この病気になることが多いです。お年寄りの場合には治療がうまくゆかず、寝たきりになることがしばしばあります。
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膝の関節にある大腿骨と頚骨の間にある繊維状の軟骨を半月板と呼びます。
半月板は三角形をしており、関節軟骨を守るクッションの働きをしています。この一部が損傷した状態を、膝半月板損傷と呼び、痛みがあるほか膝の曲げ伸ばしができなくなります。
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