身体全般
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腱鞘炎
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腱鞘炎は、腱の周囲を覆う腱鞘の炎症で、症状として、患部の痛みと腫れが生じ、患部は動かし難くなる。腱自体の炎症である腱炎を合併することが多い。バネ指の現象が起こる。
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骨粗鬆症
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骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨形成速度よりも骨吸収速度が速いために、骨がスカスカになり弱くなる疾患です。骨折しやすくなり、背中などが曲がります。女性に多い。
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ド・ケルバン病
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ド・ケルバン病は、腱鞘炎の一種で狭窄性腱鞘炎ともいう。手首の母指側の腱鞘中を通る腱が滑らかでなくなり炎症が起こり痛みと腫れがでる疾患です。20歳代、50歳代の女性に多い。
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骨多孔症
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骨多孔症は、老化により骨の萎縮が起こることで、骨粗鬆症のことです。
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骨髄炎
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骨髄炎は、骨髄の炎症で、多くの場合、ブドウ球菌や緑膿菌などの細菌感染により起こります。
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骨軟化症
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成人の骨や軟骨の石灰化障害により、石灰化していない骨器質が増加する病気です。
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関節
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単純性股関節炎
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5~8歳の子どもで、朝起きたとき、突発的に股関節の痛みがおこり歩けなくなる病気です。無理に歩こうとすると、足を引きずります。
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変形性関節症
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変形性関節症は、関節が変形することによって起こる病気で、膝関節や股関節、足関節などの体重負荷のかかる関節に多く発生する。加齢や膝の使いすぎで関節に痛みがでます。
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化膿性関節炎
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何らかの理由で関節内に細菌が侵入し化膿してしまう病気です。関節表面の軟骨が壊され、さらに骨まで破壊されることがあり、緊急に処置しないと関節の障害が残ります。
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ぺルテス病
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大腿骨の上端の膨らんだ部分を骨頭といい、なんらかの理由でこの部分の血行が悪くなり、腐っていく病気です。3~8歳の小さめな男子に多く起こる。
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結核性関節炎
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肺結核患者で病巣から血管内に結核菌が侵入し、血流によって関節に運ばれて発症します。関節の軽い痛みで始まり、夜間になると痛みが増し、膝のこわばります。
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関節水腫
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変形性膝関節症や関節リウマチや病原菌の感染による関節炎、痛風などが原因となる、一般に「膝に水がたまる」と言われる病気です。
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脱臼
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関節を構成する骨同士の関節面が外れてしまっ状態です。骨折や軟部組織の損傷を伴うこともあります。
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捻挫
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関節に過度の動きが与えられた為におきる損傷です。多くの場合、患部に激しい痛みと腫れ、熱感を伴います。
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肩・腕・手足
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肩こり
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肩こり(肩凝り)は症候名のひとつで、肩や首が凝ることです。肩が張るともいいます。
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テニス肘
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テニスなどラケットによるスポーツで起こる、上腕骨外側上顆炎または上腕骨内側上顆炎をいいます。肘の使いすぎで起こる障害です。
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頚肩腕症候群
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頸肩腕症候群は、首筋から肩・腕にかけて異常を起こす整形外科的症候群の一つです。肩腕症候群、頸腕症候群ともいいます。
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五十肩
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四十歳以降の人で、肩に原因不明の痛みと運動障害・運動制限をきたす疾患です。四十肩ともいいます。原因が分っているものは五十肩とはいいません。
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肩関節周囲炎
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いわゆる五十肩の別名です。
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肘内症
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親などが子どもの手を不意に引っ張った時に生じる疾患で、橈骨頭(とうこつとう)のごくわずかの脱臼しかかった状態です。幼小児が突然肘を痛がって曲げなくなります。
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膝内症
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膝内障は、膝関節の損傷や障害の総称です。内容的には、膝半月板損傷や靭帯損傷、その他の損傷・障害の3つに分けられます。
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狭窄性腱鞘炎
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ド・ケルバン症候群とほぼ同義語です。指の使い過ぎで腱と腱鞘の間で炎症が起こった状態で、指の付け根に痛みや腫れを生じます。
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バネ指
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狭窄性腱鞘炎がひどくなった状態で、指の曲げ伸ばしをしようとすると、引っかかってバネのように指が開いたり閉じたりします。かなりの痛みと腫れを伴います。弾発指ともいいます。
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外反母趾
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外反母趾は、足の親指が小指の方に曲がっていく症状の総称です。ハイヒールを履く女性に多く起こります。
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こむらがえり
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こむら返り(腓返り)は、ふくらはぎに起こる筋痙攣の総称で、足がつるともいいます。特に腓腹筋に起こりやすいが、指や首・肩などにも同様な症状が起こることがあります。
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首
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突発頸項痛
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突発頸項痛は、朝起きた時に首が痛くて回せないという急性の頚痛です。寝ていた間に首に起こる一種のねんざです。寝違えるともいいます。
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頚椎症
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頸椎の椎体骨のとげ状の突起形成や椎間板の後方突出、靭帯の石灰化、骨化などによって、脊髄から出て肩や腕に行く神経根または脊髄自身が圧迫・刺激を受ける病気です。
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むち打ち症
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自動車事故などで首に急激な曲げなどを受けて障害が残った状態です。後々になっても頭痛や首や背中の痛み、腰痛、めまい、視力低下、思考力低下、睡眠障害、慢性疲労などの症状が複合的に表われます。
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変形性頚椎症
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頸椎が加齢により変化し、頸部痛や肩こり、背部痛などの局所症状を起こす病気です。
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脊椎
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脊椎側わん症
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脊椎側弯症は、脊椎(背骨)が左右側に弯曲する病気です。側方への弯曲以外に、前後に弯曲した後彎症もあります。
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脊椎すべり症
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脊椎すべり症は、椎骨が前後にずれてしまった状態です。分離症に伴う分離すべり症と、分離に伴わない変性すべり症とがあります。
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脊椎過敏症
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脊椎過敏症は、脊椎の一部に過敏過ぎる痛みを感じる疾患です。背中の中央部の背中を押さえたり、叩いたりすると飛び上がるほどの痛みを生じます。多くの場合、検査で異常が見つからない。
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変形性脊椎症
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頸椎には、5~7kgもある成人の頭部や上肢部の加重を支えるために大きな負担を強いられます。変形性頸椎症はこの頸椎が、徐々に傷んでくる病気です。
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脊椎分離症
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腰椎の椎弓の上下関節突起部分が断裂する疾患で、主に第4腰椎と第5腰椎に起こります。若いスポーツ選手によく起こります。
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脊椎カリエス
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結核菌が血流によって肺から脊椎に到達して起こる結核性脊椎炎です。腰椎、胸椎、胸腰椎の順に多く起こりますが、頸椎はまれです。
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腰椎分離症
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椎体と椎弓の間には椎弓根がありますが、椎弓の部分で骨の連続性が断たれ、椎体と椎弓が離れてしまう疾患です。
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腰
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腰痛
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腰痛は、腰の痛みを訴える疾患の総称です。腰痛の主な原因は姿勢にあるとされ、仕事中や家事労働中に正しい姿勢を保つことで予防できることも多いです。腰痛には、筋肉などに過度なストレスが掛かって起こる、緊張性腰痛と、3か月以上にわたって継続する慢性型腰痛などがあります。
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椎間板ヘルニア
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椎間板ヘルニアは、椎間板の一部が正常の椎間腔を超えて突出した状態です。この疾患は下位腰椎(L4/5、L5/S1)に最も多く発症し、胸椎には少ないです。
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突発性腰痛
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突発性腰痛は、咳込んだり、中腰で重い荷物を持ち上げたりしたとき、急に激しい腰痛が起こる疾患です。一般にはぎっくり腰と呼ばれています。
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ぎっくり腰
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ぎっくり腰は、正式名称を腰椎急性筋膜炎という疾患です。基本原因は、腰や骨盤の筋肉、筋膜、じん帯の疲労から起こりますが、急激な動作を行ったりしたときに起こりやすいです。デスクワーカーに多く、よく歩く人や重労働者には少ないです。
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骨粗しょう症
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骨密度が減少し、骨がもろくなり骨折しやすくなった全身性の状態を骨粗しょう症といいます。閉経後の女性に多く、脊椎、大腿骨頚部、手首、腕の付け根付近の骨などが骨折しやすくなります。全身の骨がもろくなっているので複数の骨が同時に骨折することもあります。カルシウムの摂取不足やビタミンDの不足、コーヒー、アルコールなどの過剰摂取、喫煙、運動不足などが骨租しょう症の危険因子となります。
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変形性膝関節症
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膝の関節にある軟骨が、変性したり、磨耗したり、ときには異常な増殖性の変化をする状態を変形性膝関節症といいます。病状が進むと、歩行時、階段の昇り降り、和式トイレ、正座などすると、主に関節の内側に痛みを感じるようになります。更にひどくなると、膝が曲がらなくなったり、炎症が起きて膝の周辺部が腫れたりします。また、膝に水が溜まる関節水腫もしばしば見られます。
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腰椎椎間板ヘルニア
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背骨を構成する一つひとつの骨を堆体といい、その内で腰の付近にあるのが腰椎です。腰椎と腰椎の間にあるのが椎間板で、椎間板は中央にはゼラチン状の髄核をもち、周囲には豊富なコラーゲンを含む繊維輪をもっています。このこの髄核や線維輪の一部などが突出した状態が椎間板ヘルニアです。この病気は坐骨神経痛とも呼ばれています。腰や足に繋がる神経を圧迫して痛みやしびれが現れます。
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腰部脊柱管狭窄症
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脊柱管という神経を囲む管が狭窄している状態を脊柱管狭窄症と呼び、足や腰に痛みを感じたり、麻痺やしびれが起こる病気です。原因には、先天性のものと後天性のものとがあります。腰痛は軽度ですが、脱力のため歩けなくなることがあります。少し休むと歩けるようになる、間欠跛行性現象があるのが特徴です。
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上腕骨上顆炎
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上腕骨上顆炎は、ひじの関節で親指側で骨が突き出している部分に炎症が起こる病気です。何もしなければ痛みはなく、ラケットを持ったりするとひじから前腕に痛みが走ります。悪化すると、握力低下のためにご飯茶碗を落としたりするようになります。
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大腿骨頚部骨折
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骨粗しょう症の人が、転倒などして大腿骨頚部を骨折する病気です。骨粗しょう症を持つ高齢者などが運動能力の低下でちょっとした段差につまづき転倒して、この病気になることが多いです。お年寄りの場合には治療がうまくゆかず、寝たきりになることがしばしばあります。
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膝半月板損傷
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膝の関節にある大腿骨と頚骨の間にある繊維状の軟骨を半月板と呼びます。半月板は三角形をしており、関節軟骨を守るクッションの働きをしています。この一部が損傷した状態を、膝半月板損傷と呼び、痛みがあるほか膝の曲げ伸ばしができなくなります。
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