痒疹は、強い痒みを伴う結節性(しこり)の丘疹が四肢や全身に現れます。結節は融合傾向はなす個々に独立して散在する特徴があります。
痒疹の種類には、先に述べた様に次のようにいくつかの種類があります。
・急性痒疹
・慢性痒疹
・多形慢性痒疹
・結節性痒疹
・妊娠性痒疹
・色素性痒疹
急性痒疹 |
ある種の過敏性をもつ乳幼児などが、虫指されの後に痒さのために掻きむしっているうちに、発症する痒疹で、赤くなり腫れる丘疹や小さな水疱性丘疹ができます。
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慢性痒疹 |
慢性痒疹は充実性の痒疹丘疹からなり、個疹の持続期間が長く、数週間から数ヶ月に及ぶ痒疹です。
この慢性痒疹は、多形慢性痒疹と結節性痒疹に分けられています。
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多形慢性痒疹 |
中高年以降の男性などで、体幹部、臀部などに大小の丘疹や結節が出現する痒疹です。慢性化しなかなか治まりません。
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結節性痒疹 |
暗褐色の硬いしこりのある丘疹が多はすする痒疹で、慢性化する場合が多い痒疹です。
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色素性痒疹 |
10~20歳代の女子に多く発症する丘疹で、背中、前胸部などに赤い丘疹が出現する痒疹です。
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妊娠性痒疹 |
妊娠3~4か月以降の妊娠中期の女性に生じる多発性の痒疹で、主に四肢伸側に強い痒みを伴う小さな丘疹ができます。掻いているうちに丘疹は四肢や腹部、背部に広がります。
初回の妊娠でも発症することはありますが、多くの場合2回目以降の妊娠で発症する特徴があり、妊娠の都度再発します。出産後には軽快する特徴があります。
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