AHIの値が20以上であれば、すぐに死に繋がることは無いとしても、一般的に早急な治療が必要だとされています。
最近の医学の進歩には目覚しいものがあり、適切な治療法を選択すれば確実に改善できます。
SASの治療法としては、多くの方法がありますが、中でも、シーパップ療法(CPAP療法)は非常に優れた方法として全世界で推奨される療法です。
・減量療法
・マウスピース療法
・持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)
・外科手術療法
・対症療法
・生活習慣の改善
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多くの場合、肥満が原因でSASになっている人がいます。この場合には、減量すれば改善が一定の効果が期待できます。
減量により上気道周辺の脂肪の重さによる狭窄を改善できるからです。
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持続陽圧呼吸療法とは「CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)療法」あるいは「シーパップ」とも呼ばれる特に優れた方法です。
CPAP療法では、専用の加圧機器を用いて、鼻に装着したマスクに空気を送り込み、圧力をかけ、その空気が舌根周囲の空間を拡げることで、呼気時の気道狭窄を防止する方法です。
この方法は、睡眠時無呼吸症候群に対する根本的治療ではありませんが、現在では最も有効で、しかも信頼がおける療法となっています。
CPAP療法を用いると、睡眠中に気道が閉塞することがなくなり、無呼吸や低呼吸状態による酸素不足が解消されて睡眠の質を高度に向上できます。
また、睡眠時無呼吸症候群で最も心配な、合併症である高血圧症や狭心症・心筋梗塞などが発症する危険性を大きく低減できます。
CPAP療法の効果は使用を開始すれば即日的に実感できるようになります。
CPAP療法は、非常に簡単で確実な効果もあり、しかも特別な副作用もないのですが、あくまでも睡眠時無呼吸症候群に対する対症療法であるため、真の原因が除去されない限り、この方法を継続し続ける必要があります。
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マウスピース療法は「スリープスプリント療法」とも呼ばれる療法です。
自分専用用の精密なマウスピース(スリープスプリント)を用いて、下顎を前進させた状態で固定し、気道の狭窄を防止する方法です。
このスリープスプリントによる療法は2004年から健康保険適応となりました。
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外科手術によりSASを改善する療法もあります。
外科手術には、三つの方法などがあり、一定の効果があります。
・UPPP:口蓋垂軟口蓋咽頭形成術
・LAUP:レーザー手術
・扁桃摘出術
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無呼吸症候群の患者がタバコを吸うと、喉の粘膜を傷め、血中酸素濃度を低下させるなどして無呼吸を悪化させる要因となるので、喫煙は厳禁です。
また、健常者であれば、睡眠前の少量のお酒は寝つきを良くするなどといわれますが、SASの患者に対しては、いびきの原因を助長することになるので、就寝前数時間の飲酒は止めた方がよいです。
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