それがまた次々と変化して顆粒層、淡明層となり、さらに角化した物質の角質層となります。最後に角質層はいわゆる「垢」として剥がれ落ちていきます。
基底層には、メラニン色素を産生する「メラニン細胞」があり、有棘層には、免疫系に関与する「ランゲルハンス細胞」などがあります。
真皮はコラーゲンなどの繊維性結合組織からなり、微小な血管網、神経を有しています。
皮下組織は、疎性結合組織でできていて、脂肪細胞に富んだ脂肪組織主体の構造となっています。
また、皮膚の付属器として、毛・爪・汗腺・脂腺などがあります。
複雑な構造を有する皮膚にも悪性腫瘍である皮膚がんは発生しますが、代表的な皮膚がんは〔悪性黒色腫〕〔基底細胞がん〕および〔有棘細胞がん〕の三種類です。
悪性黒色腫 |
悪性黒色腫は、メラノーマとも呼ばれるがんで悪性度は最も高いですが、早期発見して治療をすれば高い確率で治ります。
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基底細胞がん |
基底細胞がんは、皮膚がんの中で最も頻度の高いがんで、基底細胞から発生します。
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有棘細胞がん |
有棘細胞がんは、表皮の中間層をしめる有棘層の細胞から発生する癌で皮膚がんの中で比較的多く発生します。
紫外線や慢性刺激、慢性炎症、ウイルス、放射線などが影響するとされています。
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