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 ペストは、感染性の大きい疾患で、かつては全世界で何度となく大流行した病気で、14世紀のヨーロッパでパンデミック(大流行)を起こした際には、全人口の3割が死亡したとの記録があります。 
 日本でも、かつては大小の流行がありましたが、現在では北里柴三郎らの業績により発生は全くありません。  | 
 
| ペストの主な症状パターン | 
| 腺ペスト | 
      
 ペストの典型的な症状で、ヒトペストの80~90%を占めるもので、リンパ腺が冒されて現れる症状です。  | 
   
| ペスト敗血症 | 
      
 ペスト全体の10%くらいでは、ペスト菌が血流に乗って全身に回り敗血症を起こします。  | 
   
| 肺ペスト | 
      
 かなり稀なケースですが、肺ペストと呼ばれる病型が発生することがあります。ペスト患者の咳などで飛散したペスト菌を吸入して発病するものです。  | 
   
| 皮膚ペスト | 
      
 稀に、蚤に刺された皮膚、または眼に化膿性潰瘍や出血性炎症を起こすことがあります。この場合は、皮膚ペストとは眼ペストなどと呼ばれます。  |