〔膠原病〕は、全身のコラーゲンにフィブリノイド変性という特徴が見られ、共通的症状として原因不明の発熱、湿疹、関節の痛みなどを伴う一連の疾患群の総称です。 |
〔膠原病〕は、依然として難病のひとつではあるのですが、このコーナーでは、典型的症状や〔膠原病〕の特徴、発症のしくみ、検査方法、治療法などを紹介しています。この疾患群には次に示すような多くの病気がある他、いくつかの類縁疾患の存在が知られています。
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〔膠原病〕は、全身のコラーゲンにフィブリノイド変性という特徴が見られ、共通的症状として原因不明の発熱、湿疹、関節の痛みなどを伴う一連の疾患群の総称です。 |
〔膠原病〕は、依然として難病のひとつではあるのですが、このコーナーでは、典型的症状や〔膠原病〕の特徴、発症のしくみ、検査方法、治療法などを紹介しています。この疾患群には次に示すような多くの病気がある他、いくつかの類縁疾患の存在が知られています。
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膠原病の由来 |
膠原病はそれに属する多くの病気の総称としてそう呼ばれています。この病気は、その多くが原因不明で確たる治療法もない難病とされ、厚生労働省の「特定疾患」に指定されている病気です。原因は未だに不明で、根治療法は存在しないのが現状です。 |
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膠原病に共通する性質 |
膠原病と呼ばれる一連の病気は、ひとまとめに「膠原病」といわれても、それぞれの病気はそれぞれ独立した病気であり、その典型的な症状や効果のある治療法は異なります。
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膠原病発病のしくみ |
膠原病は、普通の病気のように細菌感染したとか、毎日の生活習慣が不適切であったとかいう単独あるいは簡単な原因でなるような病気ではありません。膠原病の原因は明快には分からないのが現状なのですが、それでも三つの要因が強く関係していることが分かっています。 |
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膠原病の初期症状 |
膠原病には多くの病気があり、その症状は一定ではないのですが、発病初期にはある程度共通的な症状が現れます。発病初期に起こる共通的で典型的な症状には「原因不明の発熱」があり、「関節や筋肉の痛みやこわばったり」、「皮膚に赤斑ができたり、黒ずんでくる」あるいは「手の指先が白くなったり紫色になる」などがあります。 |
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膠原病の検査方法 |
膠原病かも知れないという気になる症状が出た場合、かかりつけ医から専門医を紹介してもらって、検査を受けることになります。先ずは、他の病気と同様に、問診や診察を受けます。膠原病は免疫反応の異常が原因となることから先ず、「血液検査」が行われ、続いて「尿検査」「画像検査」「その他の検査」など多くの検査が行われます。 |
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膠原病の治療方法 |
膠原病は現段階では本質的な原因がはっきりと掴めていないため、原因に直接的に働きかけて治療することができない病気です。従って、この病気の治療方針は、あくまでも膠原病に共通的に現われれる現象「免疫反応の異常亢進」と「炎症反応」とを抑制することを第一義とします。 |
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どんな人に発症しますか? |
膠原病の極めて特徴的なことは、男性よりも女性の方に圧倒的に発症しやすい点があげられます。 |
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膠原病は完治しますか? |
膠原病が完治するのはとても難しい病気です。しかし、完全に治ることはなくても症状が安定して、落ち着いた状態にあれば、「よくコントロールされた状態」とか「寛解(かんかい)状態」といわれます。 |
Summarised explanation of Collagen Diseases |
膠原病に含まれる病気 |
膠原病には多くの病気がありますが、膠原病およびその類縁疾患としてよく知られているものは次のような病気です。
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関節リウマチ |
関節の中にある軟骨の滑膜部分が炎症を起こす自己免疫疾患を関節リウマチといいます。初期の段階では関節を動かすと痛み出し、進行してくると関節を動かさなくても痛むようになります。この病気では、左右同一部分の関節で炎症が起こるようになります。長期にこの炎症が続くと、関節が変形したり破壊されたりします。 |
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全身性エリテマトーデス |
全身性エリテマトーデスは、なんらかの原因で自分の細胞や組織に対して抗体ができ、自分の体の細胞に対して免疫機能が攻撃するために、多くの臓器で血管炎を起こす自己免疫性の病気です。初期の段階では、発熱、全身倦怠、食欲不振、体重減少などの症状が現れます。ひどくなると両方の頬が赤くなり、赤味が鼻で繋がる蝶型紅斑が出現します。 |
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全身性強皮症・硬化症 |
全身性強皮症は、全身性硬化症とも呼ばれる膠原病のひとつで、特徴的な症状として皮膚が次第に硬化する病気です。現実には、硬化するのは皮膚表面だけでなく、腸や心臓、肺、腎臓などの内臓でも同様な硬化が見られるために、全身性硬化症と呼ばれているのです。原因はいろいろ想定されていますが、よく分かっていません。 |
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多発性筋炎 |
自己免疫疾患の一つで、自分自身の細胞や組織に免疫反応を起こしてしまう病気です。全身の骨格筋に炎症がおき、筋肉が侵され筋力が衰えます。階段の上り下り、しゃがみ立ち、腕の上げ下ろしなどが困難になります。 |
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皮膚筋炎 |
自己免疫疾患の一つで、自分自身の細胞や組織に免疫反応を起こしてしまう病気です。左右のまぶたに赤紫色の斑紋がでる「ヘリオトロープ疹」が出現する。また、手の指関節上部の皮膚に青味のある皮疹「ゴットロン徴候」がみられることもあります。 |
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シェーグレン症候群 |
目や口の中の粘膜が乾燥する自己免疫性の病気で、涙腺や唾液腺に炎症が現れます。目の症状はドライアイといわれ、まぶしくて目が見えない状態や眼痛があります。口の中の症状はドライマウスといわれ、唾液の分泌が少なく、ビスケットなどが食べにくくなる症状が出ます。この病気の原因は不明です。 |
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混合性結合組織病 |
膠原病には、共通的な症状や検査異常が認められることが多くあります。それぞれの膠原病がとても近い関係にあるために、検査や症状だけからでは、どの膠原病が原因か特定できないことがあります。 |
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抗リン脂質抗体症候群 |
抗リン脂質抗体症候群は、「抗リン脂質抗体」を持つ人で、血液が固まりやすく、動脈や静脈が詰まる「血栓症」を発症したり、血小板が減少するような症状を呈するような病気です。この病気になると、女性では、流産や死産をくりかえしやすいとされます。 |
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血管炎症候群 |
人体には、動脈や静脈に分けられる多くの血管があり、大動脈や大静脈などと呼ばれる太いものから、中くらいのもの、更に毛細血管と呼ばれる細いものまであります。そのうちの毛細血管に炎症を起こして発症する病気を血管炎症候群と呼びます。 |
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ベーチェット病 |
目、口、皮膚粘膜、外陰部、血管など全身にわたって炎症が起きる病気です。初期段階では、口内炎や皮膚にしこりのある紅斑が繰り返し現れ、痛みを伴います。目の痛み、まぶしくて目が開けていられない症状や目がかすむなどの症状がでます。この病気の発生原因は不明で、遺伝的なものや免疫異常、ウイルスなどが複雑にかかわっているものと考えられています。 |
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硬直性脊椎炎 |
強直性脊椎炎は、腰部や臀部、股関節、脊椎などに炎症を起こし、こわばり感と疼痛が徐々に強くなる病気です。病状は次第に手の指やひじ、膝などに広がります。症状の多くは、背部痛ですが、痛みの程度は人により異なります。疼痛は朝晩に悪化することがあります。 |
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リウマチ性多発筋痛症 |
リウマチ性多発筋痛症は、通常50歳以上、特に60歳以上の人に起こる原因不明の病気で、首や肩の周辺部、腰部、臀部などのこわばりと痛みを伴う慢性炎症性の病気です。この病気は、ステロイド治療薬で効果的に治療できます。 |
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アミロイドーシス |
アミロイドーシスという病気は、「アミロイド」と呼ばれる繊維性の異常な蛋白が、全身の臓器に沈着して、個々の臓器にさまざまな機能障害を起こす病気です。このアミロイド沈着が全身の臓器に起こる場合を「全身性アミロイドーシス」といいます。 |
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サルコイドーシス |
サルコイドーシスという病気は、全身の臓器に結核などによる感染症とよく似た病巣を作る病気で、症状は、羅患した臓器により異なり、眼、皮膚、肺の順で多くみられます。 |
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ウェーバー・クリスチャン病 |
ウェーバー・クリスチャン病は、皮下の脂肪に炎症が起こる病気で、身体のあちこちに脂肪織炎の皮下結節と呼ばれるしこりができ、圧痛を伴います。しこりは最初は暗赤色で柔らかく、次第にくぼみができて硬く黒ずんできます。 |