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外界からの音を振動として捉える鼓膜の奥側の部分を中耳といい、鼓膜の振動は三つの耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)の働きにより音を正確に中耳へと伝えます。 |
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〔滲出性中耳炎〕は、一般に〔中耳炎〕と呼ばれる一連の疾患の中のひとつで、この仲間には次のような病気があります。
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外界からの音を振動として捉える鼓膜の奥側の部分を中耳といい、鼓膜の振動は三つの耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)の働きにより音を正確に中耳へと伝えます。 |
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〔滲出性中耳炎〕は、一般に〔中耳炎〕と呼ばれる一連の疾患の中のひとつで、この仲間には次のような病気があります。
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[ A disease called Otitis Media with Effusion ] |
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What kind of illness is it? |
滲出性中耳炎は、鼓膜の奥にある中耳腔の中に滲出液とか貯留液と呼ばれる液体が溜まる中耳炎の病気です。滲出液は、鼓膜の穴などから侵入するのではなく、中耳内部の炎症によって染み出てきた液体で、サラサラした状態のものや粘っこいものまでいろいろなものがあります。 |
[ Symptom of Otitis Media with Effusion ] |
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Typical symptoms |
滲出性中耳炎の特徴的な症状は、軽度の難聴があるものの、特別に強い耳の痛みや発熱などの症状を伴わないことです。
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[ Cause of Otitis Media with Effusion ] |
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Typical Causes |
滲出性中耳炎では、鼓膜に穴が開いているわけではないので、プールでの水泳や、お風呂での洗髪などで汚れた水が外耳道経由で中耳にまで入ることはありません。このようなものは滲出性中耳炎の原因にはなりません。
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[ Diagnosis of Otitis Media with Effusion ] |
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Typical diagnostic method |
滲出性中耳炎の検査・診断は、手術用の顕微鏡や耳用の内視鏡を用いて「鼓膜観察」により行います。その他にも、「聴力検査」「鼓膜の可動性検査」「耳管機能検査」「耳のX線検査」「耳のCT検査」などを行うこともあります。
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[ Treatment of Otitis Media with Effusion ] |
滲出性中耳炎の治療方針 |
滲出性中耳炎の治療は、先ず、中耳に貯留している滲出液を取り去り、聞こえをよくする処置を行います。 |
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薬物療法 |
薬物療法は、中耳腔に存在する原因病原体(起炎菌)を退治し無菌化することを目的に抗生物質の服用や点耳薬の点耳をします。
滲出性中耳炎の治療では、聴力の低下がそれほどひどくなければ、薬物療法だけで様子を見る人が多いです。ほとんどの患者では、7~8歳前後で治ります。 |
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鼻や喉の病気の治療 |
滲出性中耳炎の原因が、鼻や喉の病気が原因で起こることが多いので、これらの病気と合併している場合には、耳の治療だけでは中耳炎を完治することは出来ず、合併する病気の治療が欠かせません。 |
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耳管通気療法 |
症状がそれほど酷くない軽度なものでは、鼻から耳管を通して中耳腔に空気を入れる耳管通気療法を行います。
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鼓膜切開術 |
鼓膜の奥の中耳腔に液体が貯留している場合で症状が激しいときには、鼓膜を小さく切開して内部の滲出液を抜き出します。多くの場合、貯留液はネバネバしているので吸引してやらないと除去できません。 |
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鼓膜チューブ留置術 |
鼓膜チューブ留置術は「鼓膜チューブ挿入(留置)術」とも呼ばれる療法で、鼓膜切開術を行っても再発を繰り返してしまう場合などに行われる手術療法です。 |
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家庭でのケア |
滲出性中耳炎の原因の多くが、風邪やインフルエンザ、アデノイド肥大など鼻や喉の炎症などに起因します。そのため、風邪をひいたりしたら咳や鼻水の症状を長引かせないことが大切です。 |