血液の成分は赤血球、白血球、血小板から成っています。この内、赤血球は骨の中の骨髄内で造血幹細胞が分化・増殖して造られ、成熟した赤血球だけが全身に流れ出てゆきます。 |
赤血球性の病気は、赤血球の産生過程に問題があったり、赤血球の量が不足した場合に発症しますが、赤血球の数が少なくなりすぎると〔貧血〕が起こり、逆に多すぎれば〔多血症〕といって血管が詰まりやすくなり、血液の流れも悪くなります。 |
血液の成分は赤血球、白血球、血小板から成っています。この内、赤血球は骨の中の骨髄内で造血幹細胞が分化・増殖して造られ、成熟した赤血球だけが全身に流れ出てゆきます。 |
赤血球性の病気は、赤血球の産生過程に問題があったり、赤血球の量が不足した場合に発症しますが、赤血球の数が少なくなりすぎると〔貧血〕が起こり、逆に多すぎれば〔多血症〕といって血管が詰まりやすくなり、血液の流れも悪くなります。 |
◆「赤血球性疾患」には、こんな病気があります。 |
鉄欠乏性貧血 |
体内の鉄分不足により十分な赤血球が産生できないことによる貧血です。赤血球細胞内に含有されている血色素(ヘモグロビン)は、体内で酸素運搬の役目を果たしていますが、血色素の主要成分は鉄から構成されています。 |
巨赤芽球性貧血 |
ビタミンB12や葉酸は、造血幹細胞が分化しいろいろな血液細胞に成熟するのに必要不可欠な成分です。 |
溶血性貧血 |
赤血球には通常120日程度の寿命がありますが、何らかの原因により赤血球が破壊されて寿命が異常に短縮してしまう現象を溶血と呼んでいます。 |
再生不良性貧血 |
再生不良性貧血は、骨髄中の造血幹細胞の減少により造血能力が低下し、末梢血中の全ての血球が不足する疾患です。血球が不足する結果、貧血症状や感染による発熱、出血などが起こります。原因には、先天性と後天性の両方があります。 |
続発性貧血 |
続発性貧血とは、何らかの疾患に引き続いて起こる貧血です。悪性腫瘍や腎臓病、肝臓病、リウマチ性疾患、甲状腺機能低下症、骨髄炎、膠原病などによる栄養不足や出血などで起こります。 |
出血性貧血 |
出血性貧血は、急性あるいは慢性の出血により血液が失われ、これに対して骨髄での赤血球の産生が追いつかない場合に生じる貧血です。貧血の中では鉄欠乏症貧血が最も多く、出血性貧血がそれに次いで多く見られます。 |
サラセミア |
サラセミアは、ヘモグロビン遺伝子の異常により正常な赤血球が作られなくなり生じる貧血です。地中海沿岸に多く発症するので地中海貧血、地中海性貧血とも呼ばれます。 |