〔流行性角結膜炎〕は、この病気の患者との手を介した接触によって感染します。
家庭内や職場、学校、病院など濃密に人が接触する場所が感染原因となります。
患者が接触したティッシュやタオル、洗面具などに触れることで容易に感染します。
〔流行性角結膜炎〕の潜伏期間は約1~2週間です。この潜伏期間を経て、〔急性ろ胞性結膜炎〕から発症します。
結膜の浮腫や充血、眼瞼の浮腫が起こり、激しい涙やめやにの症状がでます。耳前のリンパ節の腫れと圧痛も来たします。
強い感染力のために感染は両眼に及ぶことが多いですが、症状は最初に症状が出た眼の方に強くでます。
角膜にまで炎症が及ぶと〔び慢性表層角膜症〕となり、異物感や痛みを伴います。
また、新生児や乳幼児では角膜面に儀膜ができ、〔偽膜性結膜炎〕を起こし、細菌の混合感染による角膜穿孔を起こす危険性もあります。
儀膜は結膜面上にできる灰白色の膜で、透明度が低下し混濁します。
通常は、発病後2~3週間で治癒します。
〔流行性角結膜炎〕の発症年齢は1~5歳を中心とする幼児に多いですが、成人も含む全ての年齢層で発症します。
年度により、D群の8型、19型、37型の血清型が流行します。
尚、〔流行性角結膜炎〕は略号および英語では、〔EKC:Epidemic Kerato Conjunctivitis〕と呼ばれます。
結膜炎 |
充血し、涙目、瞼の腫れなどの症状がでます。また、目が開かないほど目やにが出たり、一時的に視力の低下も来たすことがあります。症状が重くなると、リンパ節が腫れて触ると痛みを伴うようになります。
結膜炎の症状は、片眼から発症し、4~5日後にもう一方の目にも発症することが多いです。
症状が治まるまでに約2~3週間かかります。
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角膜炎 |
透明な角膜に点状の小さな混濁が生じ、眼に痛みを感じ、眩しく感じたり、眼が霞んだりします。場合によっては、視力障害を感じることもあります。
黒目の表面がすり剥ける角膜びらんとなり、目にゴロゴロした異物感を感じたり、眼痛がひどくなります。
症状が数か月~数年に及ぶことさえもあります。
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