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[ Physical Illness ]* @@@ * |
〔性器クラミジア感染症〕 |
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〔クラミジア感染症〕は、感染症法の五類感染症に指定された疾患であり、クラミジア・トラコマティスという微生物の感染により発症する感染症の病気です。 |
〔クラミジア感染症〕は、基本的に性感染症の一つであり、性的接触や性的な接触で感染します。 |
クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスという病原菌により炎症を引き起こされる病気で、通常、性的接触によって感染します。 そのため、「性器クラミジア感染症」とも呼ばれます。 クラミジア感染症は、性的接触感染症(性感染症)ということで「STD(Sexually Transmitted Diseases)」の一つとなっています。 クラミジア・トラコマチス病原体の種類は、A・B・Bs・C・D・D7・E・F・G・H・I・I'・J・K・L1・L2・L2'・L3の18種類があります。 この内、D~K型がのクラミジア・トラコマチスが性器クラミジア感染症を引き起こします。A~C型とL型は別の疾患の原因となります。 現在の日本ではあまり起こりませんが、衛生環境の悪かった戦後などには、クラミジア・トラコマチス病原菌による結膜炎が蔓延し、「トラコーマ」と呼ばれていました。 クラミジア感染症の罹患率では、女性が男性の2~3倍の発症率となっています。 感染率の最も高い年齢層は、20~24歳の女性層で16人に一人、15~19歳代では21人に一人が感染しているといわれています。 |
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クラミジアは、細菌とウイルスの中間的な病原体で、0.3ミクロン程度の大きさを持っています。 クラミジア感染症には、3種類の病気があります。
・クラミジア・トラコマチス
尚、この病気のことを間違えて「クラジミア」だと思い込んでいる人が沢山いますが、正しくは「クラミジア」ですので、念のため。 |
クラミジア・トラコマチスによる病気は男女の性的接触により感染し、男性にも症状が現れますが、女性の方がより深刻な症状となって現れてきます。 また、男女を問わず、咽頭感染による症状もあります。 |
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女性の性器クラミジア感染症は、感染初期には極めて軽度な症状しかなく、5人に1人くらいしか症状を感じません。 症状は、わずかなおりものが出たり、濃い黄色や緑黄色のおりものが出たり、不正子宮出血や下腹部の痛み、性交痛などを感じることもありますが、気づかないことも多いです。 また、感染が膣や子宮から尿道にも広がると膀胱炎と同様な症状を呈することもあります。 精液中に存在したクラミジアが子宮頚管から感染し、そのまま治療せず放置しておくと、1~3週間でクラミジアによる炎症は、まず「子宮頚管炎」となって発症します。 炎症は、さらに子宮内膜、卵管、腹膜へと広がり、「子宮付属器炎」や「骨盤内炎症性疾患」を発症するようになります。 子宮頚管炎になると、静止の通過障害を引き起こすことになり、子宮粘膜炎が発症すると、精子の着床障害を引き起こします。 卵管周囲の炎症で癒着を起こすと、卵管の詰まりや卵管狭窄などの、卵管障害を引き起こし、次のような重要な問題の原因ともなります。
・子宮外妊娠
運よく妊娠し、出産までこぎつけても、切迫出産のために、低体重児が生まれることも多くなります。 |
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男性が感染すると、感染後1~3週間で尿道に炎症が現れますが、ほとんど自覚症状も出ない程度の軽い症状に留まります。 炎症としては、軽度の排尿痛や不快感を伴いながら、尿道から薄いクリーム状の少量の分泌物(膿)がでます。 しかし、放置すると、クラミジア・トラコマチス病原菌は消滅することはなく、当然ながら、いつまでもパートナーへの感染源となります。 また、自分自身の症状も「尿道炎」から、進行して「精巣上体炎」や「腹睾丸炎」「慢性前立腺炎」「血精液症」へと進行してしまいます。 |
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近年のオーラルセックスの流行により、男女共に性器から咽頭への感染が起こり、咽頭炎や扁桃腺炎などを起こします。 目だった痛みはないものの、咽頭の腫れや痛み、発熱などの症状を呈することがあります。 性器クラミジア感染症の女性のうち、10~20%は咽頭からもクラミジアが検出されます。咽頭クラミジアの治療は、性器感染よりも時間がかかります。 |
クラミジア感染症の原因は、クラミジア・トラコマチス病原体が性器に感染することで起こります。 主な感染経路は、性的接触ですが、オーラルセックスやディープキスなどにより粘膜に感染することもあります。 感染部位は、男性では尿道、女性では膣内、男女共通しては咽頭などです。 |
クラミジア感染症の診断は、男性の場合は泌尿器科・性病科、女性の場合は産婦人科・性病科を受診して行います。 基本的に、性器感染の場合は患部から体液を採取し、クラミジアの有無を調べます。咽頭感染の場合は耳鼻咽喉科で受診します。 クラミジア感染症の診断は、尿などから病原体であるクラミジア・トラコマチスが検出されるかどうかによります。 尿道炎があり疑われる患者から、想定される感染部分から分泌物を綿棒で採取する罹患部スワブや、初尿を検体として、PCRと呼ばれる方法などによりクラミジアを検出します。 |
クラミジア感染症の治療は、感染部位がどこであっても、次の抗生物質・抗菌製剤が有効です。
・テトラサイクリン系製剤
治療を開始すると、数日で症状がなくなることが多いですが、病原菌が完全に死滅していないこともあるので、通常は2週間程度の投与が必要です。 |