〔機能性尿失禁〕は、尿路や排尿機能などは正常であるにもかかわらず、身体精神障害があって、トイレまで行くことができない、トイレに行きたがらない、間に合わないなどから、尿が漏れてしまう疾患です。
一般的には、〔脳卒中〕などの脳疾患の後遺症などで、身体の自由が利かなくなった状態や、〔アルツハイマー病〕などの〔認知症・痴呆〕などの精神機能障害の場合に起こります。
高齢者などで「ADL」と呼ばれる日常生活動作(食事・更衣・移動・排泄・整容・入浴など)の機能が低下して起こる〔機能性尿失禁〕の場合や、痴呆などによる尿失禁の典型的な症状には次のようなものがあります。
機能性尿失禁の症状
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・トイレまで間に合わない。
・トイレが汚れて困る。
・洋服が汚れる。
・夜のおむつ交換が大変。
・寝たきりに適した良いおむつがない。
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認知症・痴呆などでの症状
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・尿意がはっきりと分からない。
・トイレの場所がわからなくなる。
・トイレに誘うと怒る。
・トイレと違う場所で排泄する。
・引き出しや家具などに排尿排便を隠す。
・トイレがひどく汚れる。
・お漏らしをみとめようとしない。
・おむつをしても勝手に外す。
・便をこねまわす。
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その他のタイプの尿失禁については、上記の表をクリックして下されば、個別の種類のページに簡単に移動することができます。
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