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[ Physical Illness ]

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四類感染症
〔四類感染症〕
E型肝炎
ウエストナイル熱
A型肝炎
エキノコックス症
黄熱
オウム病
オムスク出血熱
回帰熱
キャサヌル森林病
Q熱
狂犬病
コクシジオイデス症
サル痘
腎症候性出血熱
西部ウマ脳炎
ダニ媒介脳炎
炭疽
チクングニア熱
つつが虫病
デング熱
東部ウマ脳炎
鳥インフルエンザ
ニパウイルス感染症
日本紅斑熱
日本脳炎
ハンタウイルス肺症候群
Bウイルス病
鼻疽
ブルセラ症
ベネズエラウマ脳炎
ヘンドラウイルス感染症
発しんチフス
ボツリヌス症
マラリア
野兎病
ライム病
リッサウイルス感染症
リフトバレー熱
類鼻疽
レジオネラ症
レプトスピラ症
ロッキー山紅斑熱

〔ウエストナイル熱〕

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この疾患の概要です

 〔ウエストナイル熱〕は、〔西ナイル熱〕とも呼ばれる感染症で、四類感染症に属しています。

 〔ウエストナイル熱〕の病原体は、フラビウイルス科フラビウイルス属に属するウイルスで、〔日本脳炎〕と同じです。

 このウイルスは鳥と蚊の間で感染環が維持され、主に鳥類から吸血した蚊を介してヒトに感染します。


 米国の調査では、カラスやアオカケス、イエスズメなど、このウイルスに感染している鳥類は220種類以上だと報告されています。

 この病気は、人間から人間への直接的感染は起こりませんが、輸血、臓器移植、母乳を介しての感染は起こりえます。

 〔ウエストナイル熱〕には、蚊に刺されることで感染します。

 潜伏期間は2~15日(通常2~6日)ほどで、感染者のうち80%は何の症状もない不顕性感染で終わり、発症率は20%程度です。

 発症した場合、多くは急性熱性疾患であり、約1週間ほどの短期間で回復します。


 症状の出方には〔ウエストナイル熱〕と〔ウエストナイル脳炎〕の二つがあります。

 尚、日本での感染例は認められていません。

ウエストナイル熱の症状
ウエストナイル熱  通常2~6日ほどの潜伏期間後、インフルエンザ様症状で始まり、39度C以上の突然の発熱をともないながら、次のような症状を発症します。

 ・頭痛
 ・咽頭通
 ・背部痛
 ・筋肉痛
 ・関節痛
 ・疲労感
 ・発疹
 ・リンパ腺症など

 患者の半数ほどには、胸背部に特徴的な丘疹がみられ、痒みや疼痛を伴います。リンパ節が腫れ、腹痛、嘔吐、結膜炎などの症状が出ることもあります。

 通常は、症状は1週間以内で軽快しますが、その後倦怠感が残ることあります。

ウエストナイル脳炎  発症者の3~3.5%(感染者の0.6~0.7%)は、ウエストナイル脳炎を起こします。

 中枢神経系に感染が進み、脳幹や脊髄も侵されます。多様な症状を呈し、死に至ることもあります。

 ・激しい頭痛
 ・高熱
 ・嘔吐
 ・方向感覚の欠如
 ・麻痺
 ・震え
 ・痙攣
 ・精神錯乱
 ・筋力低下
 ・呼吸不全
 ・昏睡
 ・不全麻痺
 ・弛緩性麻痺など


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