〔膠原病〕は、一群の疾患群の総称であり、多くの病気が含まれています。 |
注意すべきは、これらの症状は全部が同時に現れるわけではなく、最初はそれほど強く出ることもない点です。初期であれば日常生活に支障がなくても、それが数日、数週、数か月、数年という風に継続し慢性化してゆきます。 |
〔膠原病〕は、一群の疾患群の総称であり、多くの病気が含まれています。 |
注意すべきは、これらの症状は全部が同時に現れるわけではなく、最初はそれほど強く出ることもない点です。初期であれば日常生活に支障がなくても、それが数日、数週、数か月、数年という風に継続し慢性化してゆきます。 |
◆膠原病の初期症状は、どのように現れてくるのでしょうか。 |
発熱 |
典型的で共通的な膠原病の初期症状として、37~38度Cくらいの微熱がでる症状があります。ウイルスや細菌感染などによる発熱と異なり、咳や鼻水、喉の痛みなどの症状はなく、週単位~月単位で微熱が続きます。微熱は午前中に出て、午後には平熱になることがよくあり、平熱~微熱を繰り返します。 |
関節痛・関節炎・腱鞘炎 |
膠原病の特徴的症状のひとつは関節などの痛みやこわばりです。関節症状には、身体のふしぶしの痛みが出たり、紅く腫れたり、圧迫すると痛むなどがあります。初期には、朝方、起床したとき関節のこわばりを感じ、行動するうちにこわばりがなくなるなどの症状が出たりします。 |
皮膚の紅斑 |
血管系に異常を伴う膠原病では、紅色や紫色の斑点が出現することがあります。多くの場合、虫刺されなどのような痒みは伴いません。紅班などが出る典型的な膠原病には次のような特徴があります。 |
筋肉痛・筋力低下 |
膠原病の症状がある程度進行してくると、筋肉の組織が破壊されて炎症が起き、障害を起こすことがあります。特に、多発性筋炎や皮膚筋炎では、腕や太ももを掴んだだけでも痛みを感じるような症状が見られるようになります。 |
レイノー現象 |
全身性硬化症や多発性筋炎、皮膚筋炎、全身性エリテマトーデスなどの膠原病になると、寒さなどの刺激に対して血管が過剰に反応し、指先がいったん白くなり、やがて赤紫色、赤色を経由して普通の色に回復する現象が現れます。 |
皮膚のこわばり |
全身性硬化症は全身性強皮症とも呼ばれ、レイノー現象を伴いながら、手の指先の皮膚が硬化し、腫れぼったくなって摘めなくなります。症状が進行すると、腕や胸、顔の皮膚でも同様なことが起こります。 |
皮下結節・他の症状 |
主に関節リウマチの場合、ひじの外側や手の甲、後頭部、膝の前面など、普段の生活上で擦られやすい部位に、直径数ミリから数センチのしこり(皮下結節)ができます。関節リウマチによる皮下結節では痛みはなく、消えては再発するパターンを繰り返します。 |