人は誰でも何かの〔がん〕に罹る可能性があります。 |
こんなとき、一体どうしたらよいのでしょうか。最初に襲ってくるストレスは、「不安」と「落ち込み」です。家族にはどう話そう、学校や会社にはどう説明しようと悩んでしまいます。よりによってどうして自分ががんに罹らなくてはいけないのかとやり場のない怒りも湧いてきます。 |
人は誰でも何かの〔がん〕に罹る可能性があります。 |
こんなとき、一体どうしたらよいのでしょうか。最初に襲ってくるストレスは、「不安」と「落ち込み」です。家族にはどう話そう、学校や会社にはどう説明しようと悩んでしまいます。よりによってどうして自分ががんに罹らなくてはいけないのかとやり場のない怒りも湧いてきます。 |
◆自分ががんになったら心にどんな変化が起こるか考えます。 |
不安と落ち込み |
突然のがんの告知により患者の心は計り知れないショックの後に、不安と落ち込みが襲ってきます。それはその日、次の日、数週間後になっても治まることはなくいつまでも心から離れなくなってしまいます。
がんの告知を受ければ誰でも不安になり落ち込みますが、それは当然のことです。しかし、多くの人では告知後数日から数週間で、それらのショックを乗り越えて深刻な状況に適応しようとします。自分の置かれた状況を認識した上で徐々に落ち着いてくるものなのです。
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◆自分ががんになったときの心のケアについて考えます。 |
自分でできること |
昔なら、「がん=死」という時代もあり、それが頭から離れない人も多くいます。そのため、心配のあまりうつ病状態になったりするのです。しかし、現在の医学は、多くのがんに対して効果的な治療ができるようになっているのです。 |
心のケアの専門家 |
不安や心配や落ち込みが数週間以上も継続して、適応障害やうつ病状態になってしまったら、心のケアの専門家に相談しましょう。このような症状も病気の一種ですから、適切な治療できっとよくなり、平穏な日々をすごせるようになります。 |
専門家への相談 |
がんの告知をしてくれた担当の医師や看護師にあなたのストレスや心配事など、現在の気持ちを話しましょう。そうすれば、医師や看護師は必要があれば、心のケアの専門家に紹介してくれます。 |
専門家による心のケア |
専門化が行うケアの中心は「カウンセリング」です。 |
リラクゼーション |
ケアの専門家や経験のある看護師などの指導を受けると、リラクゼーションを行うことができます。 |
薬物療法 |
カウンセリングやリラクゼーションだけでは、心の落ち着きが得られない、あるいは眠れないなどというときには、医師は薬物療法をしてくれることがあります。 |