[ Hit a button for Quick Look!! ] |
〔気管支喘息〕は、重大なアレルギー病のひとつで、細菌やウイルス感染などの刺激が発端となって、空気の通り道である気管支が炎症を起こす慢性病です。 |
〔気管支喘息〕が特に小児に発症するものは〔小児喘息〕などと呼ばれることがあります。(小児喘息については別のページで詳細にご説明しています。) |
[ Hit a button for Quick Look!! ] |
〔気管支喘息〕は、重大なアレルギー病のひとつで、細菌やウイルス感染などの刺激が発端となって、空気の通り道である気管支が炎症を起こす慢性病です。 |
〔気管支喘息〕が特に小児に発症するものは〔小児喘息〕などと呼ばれることがあります。(小児喘息については別のページで詳細にご説明しています。) |
[ A disease called Bronchial Asthma ] |
||||||
どんな病気ですか? |
通常、人は特に病気でなくても、坂道や階段の昇り降り、強度な仕事などをすると、それなりに呼吸が荒くなり負担を感じます。このような労作時に呼吸困難が生じる〔心臓性ぜんそく〕や〔肺気腫〕などの病気があります。
|
|||||
気管支喘息の分類 |
気管支喘息は、「アトピー型喘息」かどうか、外因性かどうかなどにより分類されます。
|
[ Symptom of Bronchial Asthma ] |
|
Typical symptoms |
〔気管支喘息〕の症状としては、「喘鳴を伴う呼吸困難」「咳や痰」「発熱やチアノーゼ現象」などが現れます。 |
喘鳴を伴う呼吸困難 |
喘息を最も特徴づける症状は、ヒューヒュー・ゼーゼーという喘鳴と、呼吸困難の現象です。呼吸困難については、息を吸うとき(吸気性)と、息を吐くとき(呼気性)とがあり、どちらかというと呼気性の場合が多いとされます。 |
咳や痰 |
普通は、粘り気味で透明の痰が喉にからまり、なかなか吐き出せないという人が多いのですが、細菌感染を伴って黄緑色の痰がでることもあります。中には、特に痰がでないで、空咳だけの人もいます。 |
発熱やチアノーゼ現象 |
通常の喘息発作では、発熱することはありませんが、風邪や気管支炎などの呼吸器感染症を併発すると、発熱してきます。また、症状が重度になると、指先や唇などが紫色になる「チアノーゼ現象」がみられます。この状態になると特に重篤な発作の危険が差し迫っていると考えられます。 |
[ Cause of Bronchial Asthma ] |
||||||
Typical Causes |
喘息の種類には既に述べたように〔アトピー型喘息〕と〔非アトピー型喘息〕とがありますが、それぞれの発症のメカニズムは異なります。 |
|||||
アトピー型喘息 (アレルギー性喘息) |
〔アトピー型喘息〕では、本人や家族に〔アレルギー性鼻炎〕や〔アトピー性皮膚炎〕などのアトピー疾患があることが多く、アレルギーの血液検査や皮膚検査を行うと、室内ゴミ・ダニや花粉などのアレルゲンに対して陽性となる特徴があります。
|
|||||
非アトピー型喘息 |
〔非アトピー型喘息〕では、風邪などの気道感染によって発作が誘引されることが多いタイプで、発熱や膿をもった痰、咽頭部や扁桃などの発赤があらわれます。〔非アトピー型喘息〕では、アレルゲンの皮膚反応は陰性です。 |
[ Diagnosis of Bronchial Asthma ] |
|
Typical diagnostic method |
喘息の診断は、その特徴的な症状から診断されるのですが、喘息が疑われるときの検査方法としては、「理学所見」「気道可逆性試験」「胸部X線検査」「血液検査」および「病理学的所見」などがあります。 |
理学所見 |
通常、発作時にはゼーゼーやヒューヒューなどの呼吸音(喘鳴)が聴取されますが、顕著には現れないこともあります。また、呼吸数が増多したり、チアノーゼ状態が現れることもあります。 |
気道可逆性試験 |
〔気管支喘息〕が疑われる症状発作がでているときに、「肺活量計(スパイロメーター)」を用いて空気の流れる量を測定して、「気道閉塞の可逆性」を検査します。通常、スパイロメーター検査は、気道閉塞を検査する場合と、治療効果を確認する場合に使用されます。 |
胸部X線検査 |
通常、喘息では、胸部エックス線検査での異常は認められません。この検査は、腫瘍や肺炎、心不全などのような他の疾患により「喘鳴」や「気道狭窄」が起こっていないかを判別するために行われます。 |
血液検査 |
喘息が〔アトピー型喘息(アレルギー性喘息)〕であれば、末梢血中好酸球の増加や非特異的「IgE抗体」値の上昇がみとめられます。アレルゲン判定のためにも、アレルゲン特異的IgE抗体を測定します。 |
病理学的検査 |
喘息であれば、好酸球浸潤と平滑筋肥大が認められます。 |
その他の検査 |
喘息が疑われるものの、検査時に気道狭窄が起こっていない場合、健常者には影響がない程度の気道狭窄誘引物質(メタコリンやヒスタミン)を吸入させ、検査することもあります。 |
[ Treatment of Bronchial Asthma ] |
気管支喘息の治療方針 |
〔気管支喘息〕の治療法には、根治のための「原因療法」と、喘息の発作を鎮める「対症療法」とがあります。原因療法には「特異的減感作療法(免疫療法)」と「非特異的変調療法」があり、対症療法には、気管支拡張剤や咳止めなどの薬剤投与法があります。症状がひどい場合には薬剤として、副腎皮質ステロイド系薬剤を使うこともあります。 |
|||||||||||||||||||
重症度分類による治療 |
〔気管支喘息〕の重症度分類は、ステップ1~ステップ4までがあり、それぞれのステップに対する治療法は次の表のようになります。治療の基本は、気道の炎症を抑えて肺機能を維持することで長期的に発作が起こりにくくします。また、どのステップの患者においても、発作発生時には、短時間作用性の気管支拡張薬(吸入β刺激薬)を頓用します。
|
|||||||||||||||||||
発作の程度による治療 |
急性に憎悪する発作の程度分類には、「小発作」「中発作」「大発作」および「重篤発作」があり、それぞれ次の表のような治療が行われます。
|
|||||||||||||||||||
気管支喘息治療薬による治療方針 |
〔気管支喘息〕の治療薬は、「長期管理薬(コントローラー)」と「発作治療薬(リリーバー)」とに大別されます。また、薬の作用によって「気管支拡張薬」と「抗炎症薬」とに分けられ、目的に応じて使い分けます。 |
|||||||||||||||||||
長期管理薬 |
長期管理薬は、「コントローラー」とも呼ばれ、喘息の発作が起こらないように長期にわたって予防管理・コントロールするための薬です。
|
|||||||||||||||||||
発作治療薬 |
発作治療薬は、「リリーバー」とも呼ばれ、喘息の発作が起きてしまったときの対処・治療に使う薬です。
|
|||||||||||||||||||
喘息治療薬の作用による分類 |
喘息治療薬は、その作用によって「気管支拡張薬(気管支を広げる薬)」と「抗炎症薬(気管の炎症をおさえる薬)」とに分けられます。
|