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    What kind of illness is it?
    
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 大腸ポリープとは、簡単にいうなら大腸の内壁にできるイボのような病変で、茸状に根元がくびれた有茎性ポリープと、全体に盛り上がりのある広基性ポリープとがあります。大きさは1mmくらいの小さなものから、5cm以上もある大きなものまであって、その多くは腺腫と呼ばれるポリープです。
  
 一般的に、有茎性ポリープは比較的に良性のものが多く、直径2cm以上の広基性ポリープでは腺腫性のものが多く、がんになりやすいといわれています。大腸ポリープのうち8割以上は腫瘍になりやすく、ポリープをそのまま放置しておくと少しずつ大きくなり、5年ぐらいでがん化するものもあるとされます。
  
 腫瘍化するポリープの発生原因には、遺伝子の異常が考えられ、これは先天的なものと後天的なものがあります。家族や血縁者に大腸ポリープや大腸がんのある人は先天的にそのような遺伝子を持っている可能性があります。後天的遺伝子異常の発生する原因は、発がん物質の摂取や、放射線によって細胞に異常が発生する場合などです。大腸ポリープが多発する場合には、遺伝子的に高度な異常があると思われます。
  
 大腸ポリープは、直腸に最も多く、次に直腸に近いS状結腸に多く発生します。年齢的には40歳以降に多くなり、高齢になるほど増える傾向にあります。
  
 大腸ポリープの分類方法には「組織型による分類」と「形態による分類」の二つの方法があります。
  
     
    
    
    
    
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       組織型による分類 
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 大腸ポリープには、腺腫性のポリープと非腺腫性のものとがあります。それぞれに遺伝性のものとそうではないものがあります。
  
 腺腫性のポリープには「腺腫」と「がん」とがあり、それぞれに対応した治療が必要です。
  
 非腫瘍性ポリープには「若年性ポリープ」「過形成ポリープ」および「炎症性ポリープ」と呼ばれるポリープがあります。
 ポリープの中で100個以上も多発する状態をものを「ポリポーシス」といい、極めてがんになる可能性が高いポリープです。
  
       
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       形態による分類 
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 ポリープはその形態(大きさや長さなど)から、「有茎性」「亜有茎性」および「広基性」と分けられます。広基性のように明らかな茎がないものは表在性と呼びます。内視鏡での検査中に切除するときに起こる合併症は、ポリープの形態によって違いがあります。
  
      
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