GoTo MKTOPphysical illnessNow PCGoto mobile

[ Physical Illness ]

* Infectious Diseases *
Infectious diseases type V
(Acute encephalitis)


[ Hit a button for Quick Look!! ]


 〔急性脳炎〕は、感染症法の五類感染症に指定された疾患であり、様々な病原体による脳組織の炎症に起因する疾患の総称です。

 急性脳炎を引き起こす病原体には、次のように多くのものがあります。

  • 単純ヘルペスウイルス
  • エコーウイルス
  • コクサッキーウイルスA・Bなどのエンテロウイルス
  • ムンプスウイルス
  • アルボウイルス
    (トガウイルス、フラビウイルス、プニアウイルス)
  • 狂犬病ウイルス
  • アデノウイルス
  • 麻疹ウイルス


 また、最近インフルエンザウイルスも脳炎・脳症の原因になることが明らかになっています。

 急性脳炎の感染経路は、病原体ごとに異なります。また、急性脳炎の潜伏期間も病原体ごとにことなります。


 ウイルス感染などにより、脳内に炎症やむくみが起こります。頭蓋内圧が上昇するために、急性の発熱、髄膜刺激症状、痙攣や意識障害、精神障害などの症状が現れてきます。

 髄膜刺激症状として頭痛、嘔気、嘔吐などの自覚症状が出現し、頚部硬直やケルニッヒ徴候などの他覚症状が出ることもあります。意識障害は軽度から高度まで起こります。精神障害として発揚、せん妄などの症状が出現します。

 早期に適切な治療をすれば、多くの場合回復しますが、知能障害や運動機能障害を残すこともあります。急性脳炎は、全世界で発症しますが、好発年齢は2~4歳で、男女差はありません。原因となる病原体により好発時期は異なります。