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(Streptococcus pneumoniae pneumonia)


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 〔肺炎球菌性肺炎〕とは、肺炎球菌と呼ばれる細菌が引き起こす肺炎です。

 肺炎球菌は、鼻腔や咽頭に常在し普段は無毒の細菌ですが、抵抗力の低下している高齢者や慢性疾患をもっている人では重度の感染症を引き起こすことがあります。

 肺炎球菌肺炎は、喉の痛み、咳などの上気道炎の症状に引き続いて、悪寒とふるえを伴う39度C以上の高熱で突然発症します。



 やや遅れて、脱力、筋肉痛、食欲低下に続き、意識低下を起こすこともあります。酷くなると鉄さび色の痰(血痰)がでるようになります。

 肺炎球菌肺炎は、日常生活で罹る肺炎の25%を占めていますが、60歳以上の高齢者の肺炎では約半数を占めます。

 65歳以上の高齢者、呼吸器系の病気のある人、心臓病や腎臓病などの慢性疾患のある人では、特に重症化する危険があります。


 しかも、肺炎球菌肺炎はその他の肺炎に比して重症化しやすい傾向があり、患者の2割は、菌血症を合併すると考えられています。この場合には、髄膜炎や感染性心内膜炎などを起こし生命が危険になることもあります。

 肺炎球菌肺炎の感染を予防する方法としては、肺炎球菌ワクチンの接種が有効です。このワクチンは5年間は効果がありますが、日本では一生に1度だけしか受けることができません。健康保険は使えず全額自己負担です。