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〔エルシニア感染症〕は、腸内細菌科に属するエルシニア属菌により引き起こされる感染症の総称で、一般に人獣共通感染症です。
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この内、最後の「Y.pest」は一類感染症に指定されている「ペスト」の病原菌であり、〔エルシニア感染症〕といえば、「Y.ent」と「Y.pstb」による感染症を指し下痢などの食中毒症状を主な症状とする病原体です。 |
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これらの菌類はブタや犬、猫、ネズミなどが保菌獣となり、これらの動物の糞便と共に排出された菌が感染源となって、汚染飼料を経口的に摂取した感受性動物が感染し発症して感染環が成立しています。 |
エルシニア感染症の症状 |
Y.entの症状 |
Y.entの感染により発症するエルシニア感染症では、下痢や腹痛を伴う発熱疾患から敗血症まで多くの症状が発症します。 |
Y.pstbの症状 |
Y.pstbによるエルシニア感染症も乳幼児期に多く発症します。この感染症では、発熱は必発であり、軽度の下痢と腹痛、吐き気、嘔吐などの症状が出現します。更に、発疹や紅斑、咽頭炎などの症状もでます。 |